2012年5月28日月曜日

善知鳥コース情報

 5月27日、善知鳥(うとう)コースを巡回してました。真昼岳南峰には一箇所少しですが残雪があり、シラネアオイは終盤でした。山全体としては、例年よりも10日前後遅れているような感じでした。
 善知鳥コースは、松坂(まっさか)口から兎平分岐までかなりの急登です。沢から直登気味に、一気に尾根にあがりますのでかなり汗を絞られます。私は、専ら下りに使っています。
 大浅沢、水沢、向沢の出合(落合)が、善知鳥コースの登山口です。三沢出合から松坂口までは、向沢の渡渉を繰り返しで、川原歩きです。登山道は、始めは右岸をたどります。堰堤の多い沢で、全体の3分の1ほど進んで、左岸に渡ります。200mほど進んでまた右岸へ渡ります。さらに全体の3分の1ほど進んで左岸へ渡ります。直進して沢を2回渡ると松坂の道標が見えますので、最後の渡渉で右岸へ渡り、ここから一気に尾根へと上がります。渡渉地点では赤のペンキを頼りに進んでください。
 登山口から松坂口までは、6月の中旬に刈払いをする予定です。現在は雪解けが遅かったため、まだ草丈は短い状態です。

2012年5月25日金曜日

薬師岳情報

 薬師岳登山道の倒木の処理が終わりました。4月4日の爆弾低気圧の強風で、10本ほどの木が登山道に倒れました。太くて除去するのに難しい木2本の木は、迂回路を作り、ほかの木は登山道から取り除きました。低気圧の強風は1日吹き荒れ、山にも大きな被害を与えました。台風の強風は2~3時間程度で弱まりますが、4月4日の強風は一日吹き荒れました。長時間の強風のためこのように多くの木が倒れました。
 薬師岳の登山道の滝倉と倉方の間に、2箇所の残雪がありますが、狭くなり迷うことはないと思います。
 シラネアオイも見ごろとなり来月には、ハクサンチドリが咲きます。大雪で遅れていた山の季節も一気に初夏へと向かっています。
 7月中旬にはニッコウキスゲが咲き始め、真昼山地は多くの花で賑います。大仙市太田支所恒例のニッコウキスゲを見る会は、7月14日に行われる予定です。間もなく募集が始まります。募集要項が発表されましたら、私のホームページにも掲載します。

音動岳のシラネアオイ

音動岳南斜面のシラネアオイの大株 

 昨日は登山教室で、音動岳のシラネアオイとオサバグサを観察して来ました。真昼岳のコースの中で、峰越コースは今ごろ多くのシラネアオイとオサバグサを見ることができます。シラネアオイは大株で数も多く、峰越コースはシラネアオイの小路となります。私は毎年このオサバグサとシラネアオイを観賞するのが楽しみで、待ち焦がれています。
 昨日は、期待に違わず見事なシラネアオイを観賞できました。オサバグサも咲き始めで可憐で清楚な花を見せてくれました。シラネアオイは登山道のすぐ脇ですので、踏みつけないように気を付けてください。株は、年々大きくなっているようです。今月いっぱい楽しめると思いますが、週末の土日が満開で傷んでいないシラネアオイを観賞できるでしょう。オサバグサは、来月上旬まで楽しめそうです。

2012年5月21日月曜日

和賀岳情報

小鷲倉から薬師岳 東斜面にはまだ雪があります

 今日の金環日食は、山の中で見ました。右上から左下に月が抜けて行きました。全体の8割ほどが隠れました。7時半頃は夜明け後30分ぐらいの明るさになり、全体に赤っぽく感じました。6月6日は、今度は金星が太陽を横切ります。今日使った眼鏡は、その時までとっておきます。
 登山道の雪はほとんど消えましたが、滝倉と倉方の間に数箇所残雪があります。間もなく消えると思いますが、霧が深かったりすると道を見失う可能性もあります。倉方の上部の三本ツルにも大きな残雪がありますので、注意してください。薬師平、和賀岳直下にも残雪です。
4月4日の爆弾低気圧による倒木が、甘露水から倉方までの間に多くあります。5月中には処理できるよう、太田支所と計画を立てます。歩にくいですが、しばらくお待ちください。

大鷲倉から和賀岳 例年よりも雪が残っています

2012年5月20日日曜日

巨大湖の出現

大台スキー場中腹の駐車場から

 今日、大台スキー場で自然観察を行い、山菜と毒草について学習しました。定番のワラビのほかヒデコ(シオデ、タチシオデ)などが採集できました。観察のコースはスキー場の管理道路を登り、カタクリ園周辺とオリエンテーリングコースが主でした。天気がよく、少し汗ばむ気温でした。
 横手盆地は田植えが始まり、湖のようなっています。その湖に民家が島のように浮かんでいます。仙北湖と九十九島の出現です。この光景は、田植えの時期10日間ほどしか見られません。田植えが終わると数日で緑の平原になってしまいます。特に夕暮れの頃は、水面にお日様の光が反射しキラキラ輝きます。
 この頃の夜景も絶品です。都会の夜景のような派手さはありませんが、薄明かりの水面の中に民家の灯が点在し落ち着いた美しさです。大曲と長野、角館周辺の明かりが一際目立ちます。この夜景の美しさは意外と知られていません。機会があったらぜひご覧ください。大台スキー場の管理道路は急で狭いですから、気を付けて運転してください。散歩を兼ねて下から歩くのもよいかと思います。

2012年5月17日木曜日

真昼岳赤倉コース整備

ブナ林の奥に残雪があり、その雪上でブナが芽吹いていました。

 真昼岳の赤倉コースを整備しました。今年の大雪と4月の爆弾低気圧で多くの木が倒れ、登山道が被害を受けました。雪崩によって登山道が崩壊した所は、ステップを刻み歩けるようにしました。登山道を塞いでいた大雪と風によって倒れた木は処理しましたので、歩きやすくなりました。
 登山道に残っていた雪は、ほぼ消えましたので、ルートファイデングの必要はありません。尾根付近では、オサバグサの蕾が確認できました。5月24日は、太田公民館の登山教室ですが、それまでには咲き始めると思います。音動岳のシラネアオイも満開は無理でしょうが、きれいな花が見られると思います。

2012年5月8日火曜日

真昼岳赤倉コース

石台付近の残雪とブナの新緑(淡く透き通るような緑です)

 雪解けは急速に進み、一部に残雪がある程度となりました。残雪は、南沢の奥とブナ林の奥、ヤセツルにありますが、迷うことはありません。登山道は荒れている箇所があります。南沢から石台に向かう途中は、雪崩で削られ非常に歩きにくくなっていますし、4月の爆弾低気圧で倒れた木が所々で道をふさいでいます。
 まだ雪がありますので、雪解けを待って今月の中旬には整備をしたいと計画していますので、しばらくお待ちください。それまでは、気を付けて通ってください。雪解けが遅れましたが、音動岳のシラネアオイは5月25日ごろが見ごろと思われます。太田公民館の登山教室は5月24日です。晴れることを願っています。

 お知らせです。5月20日に、大台スキー場周辺で自然観察会を行います。テーマは「食べられる野草と毒草」で、間違いやすい毒草や旬の山菜の見分け方を中心に学習します。定員は20人です。詳しいことは、太田公民館(0187-88-1119)まで尋ねてください。図鑑やルーペなどは、公民館で用意します。

2012年5月2日水曜日

薬師岳情報

薬師岳肩から和賀岳を望む               昨日、甘露水から薬師岳にテープを置いて来ました。甘露水から滝倉の水場までは、2箇所ほど残雪で登山道が隠れていますが、テープを頼りに進むと迷うことはないと思います。随所で4月の爆弾低気圧によって倒された倒木が、道をふさいでいます。登山道の雪が消えたら処理をしますのでしばらくお待ちください。
滝倉から倉方たまでは、残雪が多く登山道は出ていません。テープか地形図が頼りです。残雪は雪渓の様になっていますので、沈むことはありませんが滑って登りにくくなっています。私は、この時期、アイゼンとピッケルを使っています。楽に登れます。水場から避難小屋跡までの間に大きな2本の倒木があります。迂回する場合、滑らないように注意してください。今年は、残雪の上のブナの新緑を楽しむことができるかもしれません。
 倉方から上の三本ツルの雪庇は、崩落しましたが、残雪がまだあり滑りやすくなっていますので、安全のため必ず倉方を経由してください。登山道はほぼ出ていますが、薬師岳肩への急登の手前が雪に覆われていますし、薬師岳頂上直下にも残雪があります。
 登山道が完全に出るのは、今年は5月の下旬でしょう。