2020年12月28日月曜日

真昼山地の雪は少なくなりました

 

 間もなく、大晦日です。真昼山地は12月14日から記録的な大雪となりましたが、その後の雨や気温で、例年よりも少ない状態です。


 


 29日、真木林道を巡回して来ましたが、積雪は少ない状態です。真備橋付近で15センチ程度、ももし坂の切通しから奥で30cmほどで、例年の半分です。31日から寒気が南下して来て年始にかけて大雪となる天気図になっています。


 袖川園地の立岩:つららも小さいようです


 29日は天気に恵まれ、心地よい日差し中ユキムシと呼ばれるセッケイカワゲラが歩いていました。ユキムシと呼ばれる昆虫は2種類あります。北海道では、ワタアブラムシの類を指し、秋田ではセッケイカワゲラを指します。地域によって異なるようです。

 セッケイカワゲラは冷たい水温できれいな水に生息します。


夏の間に下流に流されたセッケイカワゲラは、冬の間に雪の上を上流に向かって歩き産卵場所に適した場所に向かうと言われています。高温に弱く、手の中で暖めると動かなくなり、すぐに死んでしままいます。見かけても手に取ることはやめてください。

2020年12月19日土曜日

真昼山地は雪が続いています

 

 12月14日から真昼山地では雪が降り続いています。積雪は例年の2倍ほどです。表層雪崩が起きやすくなっています。大台スキー場は年末にはオープンできるでしょう。


 降雪が一段落したら、真木林道を巡回する予定です。

2020年11月29日日曜日

和賀岳登山口小屋を閉めました

 


 真昼山地は数回雪が降り、山はすっかり冬枯れです。間もなく本格的な雪が降り始めます。


 和賀岳登山口の小屋を冬囲いしました。天気予報では、今週の初めには本格的な雪が降るようです。小屋を開けるのは、4月20日前後の予定です。

2020年11月20日金曜日

道標の更新

 

 真昼山地は冬枯れの時期となりました。昨日の19日は小春日和の初秋のような暖かさでした。


      新しく更新された道標


 真木真昼県立自然公園では、道標の更新を行っています。今年計画された大仙市内の道標は19日で立て終わり、プレートは雪解けを待って取り付けます。今までの道標は、熊の被害を受け、完全に消滅したものもありました。熊が防腐剤の有機溶媒に反応し、噛みついたり引っかいたりして被害を受けました。新しい道標は、防腐剤は使用していませんが有機溶媒は使っていまます。熊の被害がないことを祈ります。

2020年11月7日土曜日

甲コースの刈り払い終了

                   


  真昼山地の紅葉は、終盤となっています。11月5日に初冠雪が見られました。高層天気図を見ると冬の天気図になって来ました。

 11月6日に道標の更新で大甲に登りました。刈り払った登山道に親子の熊の足跡が100mほどありました。熊も刈り払った登山道が歩きやすかったのでしょうか。熊も冬眠の時期です。


          川口渓谷猿倉の紅葉


 薬師岳肩から甲分岐までの刈り払いが終了しました。一部仕上げが必要な箇所もありますが、ようやく通れるようになりました。来年の6月上旬には仕上げの刈り払いをする予定です。また、現在、真木真昼県立自然公園の道標の更新を行っています。来年、雪が消え次第、プレートの取り付けを行う予定です。


 間もなく、真昼山地は長い積雪期に入ります。



2020年10月26日月曜日

道標の更新中

 

 真昼山地は初冬の季節になりました。時雨模様の天気が続いています。


 真昼山地の中央部は、秋田県の「真木真昼県立自然公園」に指定されています。指導標が古くなったり破損しているため、一部の指導票を現在更新中です。案内プレートは、来年の雪解けを待って、取り付ける予定です。

2020年10月22日木曜日

大甲付近の刈払い状況

 

 真昼山地は紅葉の見ごろを迎えました。


 現在、薬師岳肩から甲分岐までの刈り払いを行っています。大甲から甲分岐に向かって最低鞍部の手前まで刈り払いができました。20日に藪化した登山道に確認のためのテープを置いて来ました。11月の上旬の開通に向けて作業を進める予定です。


2020年10月10日土曜日

大甲刈払い状況

 

 真昼山地の麓、横手盆地では稲刈りもほぼ終わりました。大豆の刈り取りが最盛期です。標高1,000m付近から上は紅葉が始まりました。


 薬師岳肩から甲分岐までの」コースの内、肩から大甲山頂までコースの整備ができました。残すのは約1㎞弱です。10月中の開通を目指しますが、事情によっては来年になる可能性もあります。


  紅葉の始まった薬師岳(左)

2020年9月23日水曜日

薬師岳肩から甲分岐までの刈払い状況

 

 真昼山地は、朝は冷え込み朝露が濃くなっています。尾根では紅葉の兆しも出て来ました。横手盆地は稲刈りの最盛期です。


 薬師岳肩から甲分岐までの刈払い状況です。

刈払い終了区間  薬師岳から大甲肩まで

         甲分岐と中ノ沢岳鞍部から大甲・甲分岐の最低鞍部まで

未刈払い区間は全体の3分の1弱となりました。


 現在、大甲の肩の刈払い地点では、ササの壁が立ちはだかっています。思うように作業が進みません。また甲分岐方面の刈は払い前線でも、ササの海に突入です。


2020年9月21日月曜日

大甲付近の刈払い

 

 真昼山地は秋らしくなり、朝は冷え込むようになりました。横手盆地の稲刈りは最盛期を迎えています。今年は、雨の影響で倒伏した稲が目立ちます。


 薬師岳から甲分岐までの刈払いを行っています。20日は大甲の手前まで進みました。22日は大甲の頂上を目指します。秋が深まり、尾根では紅葉の兆しも見られるようになりました。

2020年9月18日金曜日

真昼山峰越コース情報

 

 真昼山地も17日で残暑も一段落のようです。麓の横手盆地では稲刈りの最盛期を迎えました。真昼山から眺める横手盆地は、黄金色に染まっています。



真昼山から横手盆地北部



 連休は、秋の高気圧に覆われ晴れが続く予報です。爽やかな秋を真昼山地の山に登ってみませんか。

 20~22日は和賀岳から真昼山、女神山の縦走路の内、刈払いが終わっていない大甲付近の刈払いの予定です。開通させることを前提に作業を進めます。

2020年9月13日日曜日

尾瀬縦走


 真昼山地は残暑が続いていますが、朝は涼しくなり露が濃くなって来ました。麓の横手盆地では、稲刈りが始まりました。


 40数年ぶりで、尾瀬に遠征してました。9月7日に桧枝岐に入り、8日は会津駒ヶ岳、9日は御池に下り燧ヶ岳を登り見晴、


10日に尾瀬ケ原を通り至仏山に登り鳩待峠へ下り、夕方に帰宅しました。7日と夜は雨が降りましたが、日中は天気に恵まれ楽しい山行でした。

      燧ヶ岳から至仏山を望む



 尾瀬の魅力は、湿原です。中門岳、会津駒ヶ岳から大津岐山までの尾根は、湿原の連続です。湿原が連続する尾根は、ここ以外には知りません 。


尾瀬ケ原から朝焼けの燧ヶ岳を望む



秋も深まりオヤマリンドウの花とイワショウブの実が見ごろでしたが、初夏のころは湿原の花が素晴らしいでしょう。尾瀬ケ原や裏燧林道の湿原は言うまでもありません。

 

 数年後に、これらの湿原や尾瀬沼、アヤメ平などをゆっくりと巡る計画を立てます。楽しみです。


駒ノ小屋から会津駒ヶ岳


2020年8月30日日曜日

薬師岳情報

 

 真昼山地も厳しい残暑が続いています。麓では猛暑日もあります。


 甘露水口の倉方から薬師岳肩までの刈り払いが終わりました。来月からは、薬師岳肩、大甲の最低鞍部から大甲に向かって刈払いを進めます。残暑が続くと作業もはかどりません。早く残暑が過ぎ去ることを願っています。


 29日の刈払いの最中に、田中陽希が和賀岳の下山で通りました。この厳しい残暑にもめげず、軽やかに降りて行きました。目指すは秋田の太平山です。

2020年8月21日金曜日

和賀岳情報

 

 真昼山地は8月の下旬になり、真夏の天気が続いています。気温は高いですが、山の上は初秋の風景となっています。


 薬師岳から和賀岳の尾根コースは花の最盛期は過ぎ、ヤマハハコとアキノキリンソウ、ツリガネニンジン(ハクサンシャジン)が咲いていいます。薬師岳ではタムラソウも咲いています。


 薬師平と小杉山の最低鞍部から小杉山にかけては、ササが濃くなり始め足元が見えにくくなています。薬師岳の肩から甲までの刈り払いが終わり次第、刈り払いにかかります。


 

2020年8月20日木曜日

真昼山北ノ股岳情報

 真昼山地は8月の下旬になって安定した夏空の天気が続いています。真夏日が連日続く天気予報です。


 真昼山峰越コースの内、北ノ股岳の頂上直下付近は草が繁茂し足元が見えにくくなっていましたが、夏の花が終わりに近づき、朝露が濃くなって来ましたので、刈り払いをしました。 7月の下旬に刈り払いをしてほしいとの要望がありましたが、夏の花が終わり来年の準備ができるまで刈り払いをしないことにしています。

 その結果、峰越登山口から北ノ股岳の高原の道は、ツリガネニンジン(ハクサンシャジン)が復活し、7月下旬から8月中旬は青く染まるようになりました。また、キオンとハクサンフウロも元気になり、夏は高原のフラワーロードとなりました。


 

2020年8月13日木曜日

真木、峰越林道情報


 真昼山地は7月下旬と8月上旬に降った大雨で、

真木林道と峰越に被害が出ました。両林道とも復旧工事が終わり通行できるようになりました。


 両林道とも未舗装ですので、路面が荒れている箇所がありますので、車高の低い車は通行に注意してください。


 薬師岳肩から甲分岐までの刈り払いは、林道が通行できなかったため、中断しています。お盆過ぎに再開して、このコースの整備が終われば、薬師岳から小杉山までの刈り払いにかかる予定です。しばらくお待ちください。

 峰越口から北ノ股岳までの間の刈り払いは近日中に行う予定です。

        写真は今朝の峰越林道の様子です。霧が濃くブナがモンスターのようです。


2020年8月10日月曜日

真木林道情報

 

 真昼山地は8月9日も大雨となりました。真木林道の土砂の撤去も終わり、仕上げの整備をしていました。この雨で沢の水を処理するコルゲート管が詰まり、路面を水が走って洗掘され、現在通行できません。明日から復旧工事にかかると思われますが、数日かかるでしょう。


 週末には通行できるようになると思いますので、しばらくお待ちください。

2020年8月2日日曜日

真昼山南沢の状況


 真昼山地は大雨で被害を受け、8月1日現在、真木林道と峰越林道が通行止めです。

 真昼山赤倉コースの内、南沢は大きな被害を受け登山道の半分以上が流失しました。8月1日に、残った登山道の補修と流失した部分にはマーキングをしました。岩や石が安定していない場合もありますので、確認しながら進んでください。

 登山道が安定するまでは、初心者や中級者の方が単独で南沢のコースを理利用することは、控えることをお勧めします。上級者の指導を受けながら利用するようにしてください。

 最終水場から上部は、被害を受けていませんので普段通り利用できます。


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2020年7月31日金曜日

真昼山の大雨の影響


 真昼山地は7月28日、大雨が降りアクセス道路や登山道に影響が出ています。

 林道の状況
 
 ・真木林道  数箇所に沢から土砂の流出があり、また、洗掘があり通行止めです。復旧工事の準備をしています。来週の半ばには開通すると思われます。
 ・峰越林道  洗掘や落石などで通行止めです。現在、被害の調査中です。
 ・赤倉沢林道  登山口の手前に小さな地滑りがあり、通行に注意が必要です。また路面が洗掘されていますので、車高の低い車は注意が必要です。

 登山道の状況

 登山道の一部にも影響が出ました。

 ・赤倉コース  南沢が大きな被害を受けました。南沢の登山道の半分以上が流失してしまいました。上級者以外の方は当分の間、利用を控えた方がよいかと思います。来週中にはペンキでマーキングをする予定です。
 ・大浅沢新道  大浅沢の右岸がの一部が、崩落しました。崩落部分を高巻きして通ることもできますが、対処を検討中です。

2020年7月25日土曜日

薬師岳・甲分岐の刈り払い状況


 真昼山地は、梅雨末期のぐずついた天気が続いています。

 好天が続かず、人手も確保もままならず、薬師岳肩から甲分岐までの刈り払いが遅れています。現在の刈り払い地点です。
薬師岳肩方面  大甲手前の最低鞍部付近を刈り払い中。
甲方面     甲と大甲の最低鞍部に向けて刈り払い中。
 10日間の予想天気図を見ると、真昼山地は30日か31日頃に梅雨明けが期待できそうです。天気に恵まれれば、人手にもよりますが5日あれば開通できそうです。お盆前には開通させたいと思っています。

2020年7月19日日曜日

後立山連峰南部情報


 7月19日から7月22日の予定で、後立山南部、扇沢から種池山荘、鳴沢岳、針ノ木岳、蓮華岳、船窪岳、烏帽子岳、七倉の縦走を計画し、山小屋を予約しました。18日の高速バスで出発の予定でしたが、朝に船窪小屋と烏帽子小屋から連絡がありました。
 針ノ木岳付近と不動岳、南沢岳付近で登山道の崩落があり、通行できないという連絡でした。剣岳から西銀座、裏銀座、後立山連峰の縦走の内、この部分を走破すると剱岳から薬師岳、三俣蓮華岳、烏帽子岳、鹿島槍ヶ岳、白馬岳、栂池がつながります。残念です。来年再挑戦します。

 今年は、コロナ対策として北アルプスの山小屋では、利用者の大幅な制限をしています。また大雨で、登山道が被害を受け通行の難しい箇所もあるようです。小屋やテン場を利用する方は、予約が必要なようです。事前に山小屋に確認をしてください。

真昼山地縦走路情報


 真昼山地はすっきりしない天気が続いています。今朝も雨が降っています。

 現在の和賀岳から薬師岳、真昼山、女神山の縦走路の整備状況と予定をお知らせします。

 ・薬師平から小杉山  一部ササが濃くなっている箇所があります。花の季節が終わる8月下旬から9月上旬に刈り払いを行う予定です。

 ・薬師岳肩から甲分岐(トレランコースまで) 天候不順と人手不足で遅れています。7月末の終了を目指しています。大甲前後が残っています。現在、上級者でなければ難しい状況です。

 ・水無沢分岐から峰越林道  7月18日に作業終了しました。

 真昼山地の縦走路の内、残るのは大甲の前後です。紅葉の始まるころには整備が終了すると思われます。ブナの美しい縦走路です。楽しんでください。 


2020年7月6日月曜日

薬師岳、和賀岳ニッコウキスゲ情報


 週間天気図を見ると、週末から梅雨末期のような天気図です。今年の梅雨明けは早まるでしょうか。

      

 真昼山地では、夏の花が咲き始めました。今年はコバイケイソウの花が多く咲いています。薬師岳と和賀岳の花情報をお知らせいたします。


・薬師岳西斜面のお花畑   ニッコウキスゲ、イブキトラノオが咲いています。
    ニッコウキスゲ:三分咲き   見ごろは今週末
    イブキトラノオ:五分咲き   見ごろは週末から
  そのほかオオカサモチやハクサンボウフウが咲いています。  写真上は18年の薬師岳西斜面のニッコウキスゲ                 

・薬師岳から和賀岳の尾根  ニッコウキスゲとハクサンボウフウの見ごろです。大鷲倉の南斜面はコバイケイソウの群落が見事です。和賀岳までニッコウキスゲとハクサンボウフウの中を歩きます。足元にはオノエランが可憐に咲いています。

・和賀岳山頂お花畑:ちらほらニッコウキスゲが咲き始めました。、コタヌキランはみごろです。    

 見ごろは、15日以降でしょうか。ムカゴトラノオ、ウスユキソウが咲き始め



写真左:18年の和賀岳山頂

2020年6月25日木曜日

和賀岳ニッコウキスゲ情報 真昼山イブキトラノオ情報


 真昼山地は夏の花が咲き始めました。

 真昼山の花情報
 ・イブキトラノオ 音動岳周辺で咲き始めました。見ごろは7月上旬
 ・ヤマルリトラノオ   真昼山南峰   まだ咲いていません。見ごろは7月下旬


 薬師岳のニッコウキスゲ  咲き始めました。見ごろは7月10日頃から
   イブキトラノオも咲き始めました。

 和賀岳ニッコウキスゲ   蕾です。見ごろは7月18日頃から
   和賀岳西斜面もニッコウキスゲは多いですが、圧巻は北斜面です。

2020年6月22日月曜日

薬師岳肩から甲分岐の刈り払い状況 2


 真昼山地は夏となり、横手盆地は緑の絨毯となりました。

 薬師岳肩から甲分岐の刈り払い状況と予定です。

 6月21日の刈り払い状況
  刈り払い終了区間  薬師岳肩から大甲の最低鞍部まで
            しじみ長根から甲分岐まで

 6月27、28日予定 甲分岐から大甲の最低鞍部

 6月末までの終了を目指していましたが、7月上旬にずれ込みます。

        

2020年6月9日火曜日

薬師岳から甲分岐の刈り払い状況


 真昼山地の麓では、田植えも終わり緑の田園風景となりました。山では初夏の花が咲いています。

 薬師岳肩から大甲、甲分岐、しじみ長根の刈り払いを始めました。天気と相談しながらの作業です。現在は薬師岳肩から鞍部に向かって刈り払い中です。10日には、鞍部まで作業が進むと思います。
 次の作業は、6月の16日から甘露水からしじみ長根に向かって行う予定です。それまでは、天気がぐずつくと判断しています。6月中には、薬師岳肩から、トレランのコースにつながるでしょう。

2020年6月1日月曜日

真昼山周回コースの紹介


 
 

真昼山から見下ろす横手盆は、湖のようでその中に散居集落の家々が島のようです。この光景も1週間後には緑の絨毯の農村風景へと変わります。



 北真昼(北ノ股岳周辺)から真昼山南峰にかけてはシラネアオイが多く、特に音動岳には、多くの大株のシラネアオイが見られ、多くの登山愛好家が訪れます。定期的な刈り払いでササ藪を除去した結果、日陰に耐えて生き延びていたシラネアオイやオサバグサ、ミヤマスミレ、ヒメイチゲなどが元気になり、年々多くの花が咲くようになりました。登山道わきで、多くの花を楽しむことができます。

 今はシラネアオイが終盤となり、オサバグサの季節なりました。残雪が多かった場所では、カタクリの花も楽しめます。



一昨年、善知鳥登山口から大浅沢新道が開かれ、善知鳥口を起点に真昼山の周回コースができました。順コースとしてお勧めは、善知鳥口~大浅沢新道~②ブナ林~ヤセツル~真昼山~③南峰~兎岱分岐~④松坂(まっさか)口~⑤向沢~善知口です。

 逆コースは、松坂口からの1時間30分の急登、南峰の50分の急登に体力を消耗し汗を絞られます。の特徴を紹介します。



大浅沢新道   小浅沢を渡った所から急登が始まります。ロープがあり、30度前後の登りが30分ほど続きます。下る場合は慎重に行動してください。急登が終わるとブナの2次林がきれいです。



ブナ林  ここはブナの2次林で、太さと高さの揃った若いブナがきれいです。白い肌のブナが群生する様は、シラカバの林と誤解する方もいます。特に新緑と若葉の頃がお勧めです。



③南峰  この南峰の南斜面にはイングリッシュガーデンのようなお花畑があり、7月の下旬から8月の上旬にかけて見ごろです。特にヤマルリトラノオ清楚な青い花は、オサバグサと共に真昼の名花です。



④松坂(まっさか)  向沢から尾根に一気に登ります。1時間30分の急登は体力を消耗します。溝のような登山道をひたすら尾根をめざします。



⑤向沢   堰堤工事のための作業道の廃道に沿って、沢を遡行します。作業道は、ほとんど残っていません。沢登りの技術は必要ありませんが、ルートファインディングは強いられます。上級者向けのコースですので、初級者の方は経験者の指導が必要です。


2020年5月25日月曜日

大浅沢新道情報


 真昼山地は、初夏の爽やかな季節となりました。若葉を通して差し込む日差しは柔らかく、空気までもが緑に感じられます。


 一昨年に開かれた大浅沢新道は、特に問題はなく歩けます。駐車場から小浅沢までの間のハクサンハタザオの群落が、見ごろできれいです。小浅沢を越えた登り口から急登が始まります。下りは滑落しないよう注意が必要です。急登が終わる一服松付近から、ブナの二次林が始まります。若いブナが揃ったきれいなブナ林です。

 この新道と向沢の善知鳥コースを利用すると、真昼山の周回ができます。善知鳥コースは向沢を遡行して松坂(まっさか)から尾根に取り付き、急登が90分続きます。真昼山南峰の急登にも汗を絞られます。また、沢の遡行ですので中級者、初心者の方は単独登山は避け、上級者の指導で登ってください。

 秋田県は4月10日以降、新たなコロナウイルスの感染者は出ていませんが、感染予防の対策は忘れずに登山を楽しんでください。


2020年5月19日火曜日

音動岳の「シラネアオイ群落」が咲き始めました

             

 真昼山地の麓では田植えが最盛期です。
真昼山から眺望する横手盆地は湖のようです。
今日はダシが強く、梅雨のような天気です。
 ブナ林の新緑は眩しく輝いていました。


 今年は峰越林道の除雪が終わり、峰越コースから音動岳のシラネアオイ群落を楽しめます。また、途中の登山道わきではカタクリ、エゾエンゴサク、オオバキスミレ、ヒメイチゲ、キクザキイチリンソウが見ごろで、楽しい登山ができます。

 

 15年ほど前、20本近くの白花の咲くシラネアオイの株がありましたが、盗掘に会い持ち去られました。この時、幸い踏みつけられた2本の株が残り、増え今年は5輪の花を見ることができました。心ないこの行動は、音動岳のシラネアオイを楽しみにしている多くの方の心を傷つけました。



 週末は、満開のシラネアオイの花を見ることができるでしょう。県外の方は、来年にはコロナウイルスの
感染は収束すると思います。それまで、お待ちください。

2020年5月17日日曜日

和賀岳情報


                 
真昼山地は若葉の美しい季節になり、麓では田植え
も最盛期を迎えようとしています。山では雪解けが急速に進んでいます。




        真木林道の緑のトンネル

         

甘露酢口の和賀岳までの登山道の状況です。

・甘露水~滝倉水場    雪が消え倒木がありますが、問題なく歩けます。

・滝倉水場~薬師岳      サワグルミ平に残雪があり、上部は登山道はほぼ出ましたが、雪オトシ平とその手前に残雪があります。倉方の手前にも残雪があります。フラッグもありますので、迷うことはありません。
 三本ツルの中間に残雪があります。フラッグがあります。

・薬師岳~小杉山   薬師平に残雪があります。小杉山までの登山道の一部が隠れています。迷うことはありません。

・小杉山~和賀岳   小鷲倉の登りから奥は残雪が豊富ですがクランポンを着ける必要はありません。小鷲倉の手前は少し歩きずらいですが、トレースをたどれば問題ありません。1週間以内に雪は消えるでしょう。小鷲倉から和賀岳間は、所々登山道が出ていますが、尾根からはずれないように歩いてください。間もなく登山道が出ます。残雪に乗る場足は、残雪が滑り落ちないか確認が必要です。



2020年5月13日水曜日

真昼山赤倉コース情報


 真昼山赤倉コースは雪が消えましたが、1箇所残雪を横切る箇所があります。赤倉山(真昼本山の北のピーク)からの支脈、ヤセツルの上部から峰越口合流地点へ迂回する中間地点です。斜面が急なので、滑落の危険があります。ステップを切りながら、確実に進んでください。沢目に残雪がありますので、滑落すると門ノ又沢まで落ちてしまいます。


 
 真昼山の麓では田植えが始まり、湖のような横手盆地が見られます。6月になると緑の田んぼとなります。

2020年5月11日月曜日

峰越林道情報


 真昼山地の麓では、田植えが始まりました。真昼山の残雪も
まだらに残る程度になりました。






             新緑が美しい峰越林道




 峰越林道は、現在整備中です。除雪車が、「峰越の水」:延命水の手前まで進みました。間もなく開通です。音動岳のシラネアオイ群落の開花までには開通すると思われます。今年の開花は17日頃になるでしょうか。


        



 山の花は、暖かかった今年の冬で開花が早まると思いましたが、4月中、下旬の寒さで平年並みの開花となりました。


 大又渓谷は、ブナの新緑とエゾヤマザクラが美しく咲いています。




 大又渓谷のエゾヤマザクラ

2020年5月5日火曜日

和賀岳までの登山道情報


 真昼山地の麓では桜が散り、田起こしの最盛期で、代掻きも始まり雨した。庭のナシの花がきれいです。

 和賀岳までの登山道の状況は次のとおりです。

・甘露水~滝倉水場  登り口のスギ林を過ぎ、ミズナラの巨木を過ぎた上部に倒木がありますが、越えられます。このほかは問題となる箇所はありません。

・滝倉~薬師岳  サワグルミ平から倉方までは登山道は雪の下です。テープとフラッグを頼りに進んでください。雪オトシ平で必ず倉方に迂回してください。三本ツルへの直進はできません。アイゼン、ピッケルがあれば楽です。
 三本ツルは登山道の一部が雪の中です。クレバスのある残雪には注意が必要です。残雪が滑り落ちる可能性があります。
 薬師岳東斜面は、残雪が豊富です。

薬師岳~和賀岳   登山道の一部しか出ていません。小杉山まではフラッグを立て、テープを置いています。小杉山手前の鞍部から先は、テープとフラッグを頼りに進んでください。尾根の東斜面を直登しますと、登山道を探すのに苦労し、時間の浪費になります。
 小杉山から和賀岳までは、尾根からあまり下がらないように歩いてください。ルートファインディングの技術が必要です。

疑問な点がありましたら、090-6452-3482(自然公園管理員倉田) までお尋ねください。









2020年4月29日水曜日

薬師岳情報


 真昼山地の麓では桜が満開です。桜が開花してからの気温が低いため、花は長持ちしています。散り始めましたので、数日で蕊ザクラとなりそうです。


 薬師岳への登山道の状況です。

・甘露水~倉方水場   雪は消え、登山道は開けました。ブナ台の手前に越えにくい倒木があります。

・水場~倉方   登山道は雪の下です。フラッグを立て、テープを置いています。雪オトシ平(倉方に迂回する地点)から安全のため倉方に回ってください。三本ツルに小さな雪庇があります。崩落が始まります。

・倉方~三本ツル   登山道は雪の下です。テープとフラッグを頼りに、尾根から外れないようにしてください。クレバスに注意してください。


 コロナウイルスによる緊急事態宣言が、いつ解除されても対処できるように、連休中に和賀岳までフラッグを立てる計画です。早くコロナウイルスによる感染拡大が終息することを願って、登山道の整備は続けます。


2020年4月15日水曜日

薬師岳登山道情報


 
真昼山地は低山の雪は消えて来ましたが、700m以上の高地ではまだ残雪があります。和賀・薬師岳の甘露水コースでは、滝倉水場の手前から残雪が


あります。水が上部のサワグルミ平は、例年の4月末頃の残雪状態です。




          サワグルミ平の残雪の状況


 滝倉水場の手前の倒木は14日に処理しました。21日には、薬師岳までフラッグを立てる予定です。

2020年4月13日月曜日

真昼山赤倉コースの状況


 真昼山地は10日夜に雪が降り、雪解けが足踏み状態になりました。

 12日の赤倉コースの雪の状態は次のとおりです。

・登山口~石台  新雪が20cmあります。滑らないように注意してください。石台の手前から雪が深くなります。

石台~ブナ林  やや雪が深い状態です。登山道は出ていません。テープとトレースを頼りに進んでください。

ブナ林奥~ヤセツル  ヤセツルに出るまでは深い積雪があります。テープとトレースを頼りに進んでください。尾根は藪ですので踏み抜きますので、登山道をすすんでください。

・尾根の登山道は、新雪が20cmほど積もっています。


  真昼山て前の赤倉山の西斜面は、まだ雪が多く滑落防止のためアイゼン(クランポン(アイゼン)とアックス(ピッケル)があれば安心です。スノーシューやストック(ポール)では、滑落防止には不十分です。 

2020年4月1日水曜日

赤倉コース情報


 真昼山の雪解けは進んでいます。
          

赤倉コースの状況は次のとおりです。
・南沢  最終水場までほぼ登山道は出ました。
・南沢~石台  一部に残雪がありますが、テープとトレースを頼りに進んでください。
・石台~ヤセツル  まだ雪が深いですが、ブナ林の登山道はほぼ雪が消えました。
・ヤセツル~本山  雪が多く、ピッケルとクランポン(アイゼン)が必要です。

 雪解けが進んでいますので、4月中旬にはほぼ登山道が出るでしょう。

2020年3月26日木曜日

薬師岳情報


 薬師岳の雪の状況は、例年の4月中旬から下旬の状況です。登山口小屋から奥の林道は、まだ雪がありますが間もなく消えるでしょう。

                     

 甘露水からブナ台の間は、1週間で部分的に消えると思われます。テープを置いていますので、迷うことはありません。ブナ台から瀧倉水場までは、まだ積雪がありますがテープを頼りに進んでください。
 ブナ台から水場の中間地点に、巨大なブナがありますが「ブナ太郎」と勝手に呼んでいます。和賀岳登山道沿いでは、最も大きなブナです。


                   ブナ太郎


 このブナ太郎の奥に倒木があり、迂回の必要があります。今月中に処理をしたいと思っています。


 水場の奥に、サワグルミの多い平坦な地形があります。最後まで雪の残る場所です。ここを「サワグルミ平」と名付けたいと思います。ここまで、テープを置いて来ました。4月の初めに、薬師岳までフラッグを立てます。



2020年3月24日火曜日

真木林道開通



 真昼山地は雪解けが進んでいます。
            


 真木林道は開通し、登山口まで整備が終わりました。

 登山口の小屋は冬囲いを外しました。
 水は、凍結の可能性がありますので、4月1日をめどに流します。








オオミスミソウも咲き始めました。


    


2020年3月21日土曜日

赤倉コース情報


 真昼山地は、雪解けが進んでいます。


 赤倉沢林道の中間地点にスギの倒木があり、奥には進めません。赤倉登山口までは雪が消えました。


     ブナ林からの真昼岳


 

 南沢の雪崩の危険性はなくなりました。最終水場までは迷わずに歩けます。水場からブナ林にかけて、テープを置いて来ました。テープに沿って進んでください。今月の末には尾根まで、テープを置く予定です。

 今年は、4月になると春山を楽しめそうです。

2020年3月5日木曜日

真木林道情報


 真昼山地は異常と言える暖冬が続いています。


 
真木林道は小路又(こじまた)橋まで雪が消え、通行できます。例年の4月下旬の状態です。



           袖川の状況





マルバマンサクが咲きました。





 そろそろ薬師岳への登山道にフラッグを立てる準備にかかります。

2020年2月28日金曜日

真木林道情報


   


 真昼山地は異常に雪の少ない状態が続いています。
2月27日の状況で、例年の4月常住並みの積雪です。

 真木橋まで車で入れます。このままの状態であれば、3月の中旬には登山道にフラッグを立てられるでしょう。例年よりも1か月早く、残雪期の山を楽しむことができるかもしれません。


        真木橋の手前の道路の状況

2020年2月16日日曜日

真昼山大浅沢新道情報


 真昼山地は雪の少ない状態が続いています。真昼山大浅沢新道は、登山口まではツボ足で歩けます。更に小浅沢越え、急登には雪がありません。一服松を過ぎてブナ見平付近までは、つぼ足の方が歩きやすいようです。坊主アワ畑までは、スノーシューではなく、ワカンの方が楽でしょう。

 積雪期は、坊主アワ畑からは夏道ではなく、ブナ林の尾根線を歩きますが、積雪は例年の3月下旬並みの積雪です。

2020年2月14日金曜日

真木林道情報

                                

 真昼山地は暖冬で、極端に雪の少ない状態が続いています。寒気が南下しても長続きしないため、雪が積もりません。

 上の写真は、今年の2月12日、下の写真は、去年の2月6日の写真です。積雪が極端に少ないことがわかります。



               

 真木林道の積雪は、袖川までは25cmほどです。このような冬は経験したことがありません。このままで天気が推移すれば、3月下旬には真木林道は通行できる可能性はあります。





 
 




 沢を流れる水も、3月の下旬頃のような暖かさをかじます。例年であれば渇水期に当たり水が少ないですが、今年は水量も多く心地よい水音が聞こえてきます。

2020年1月19日日曜日

大浅沢新道情報


 真昼山地は寒となっても非常に雪が少ない状態が続いています。
     

 大浅沢新道は、登山口から一服松付近までは雪がありません。

 ブナ見平まではツボ足でも十分歩けます。その上部はワカンかスノーシューがあると楽でしょう。中期ヨーロッパ予報センターの天気図では、24、25日にまとまった雪が期待でそうですが、どうでしょうか。





    ブナ見平上部からの真昼岳

2020年1月15日水曜日

今年は暖冬異変


 真昼山地は暖冬が続いています。寒気が南下しても長続きしないため、
非常に雪の少ない状態です。寒に入っても3月のような天気が続いています。

 真木林道は1月14日現在、四輪駆動車であれば袖川の園地まで入れます。10日間の天気図を見ても寒気の南下はなく、雪が積もる天気図が見えません。

袖川園地の状況 
 


 大台スキー場は雪がなく営業ができません。このまま、今シーズンは終わってしまうのでしょうか。和賀岳登山口の小屋周辺も例年の12月中旬の積雪です。


     和賀岳登山口の小屋