2011年2月24日木曜日

真昼岳情報


  真昼岳は、雪解けが進んでいます。赤倉林道の急斜面では、雪が滑り地肌が出てきています。雪もザラメ状になり、もうすぐ全層雪崩が始まるでしょう。
 今日は、赤倉林道の奥の作業道を利用し、太平山(447.6m)の奥の焼山(独標点678m)を経てヤヒジロウ(ヤセツル)(865m)まで巡回してきました。積雪期は、このコースが距離は長くなりますが、勾配が緩いので登りやすいと思います。今までは、権現沢左岸の尾根を利用していましたが胸突八丁で、高度は稼げますがきつい登りを強いられます。南沢右岸の尾根を登る場合もありますが、ダイレクトにヤヒジロウへ出られる太平山コース(焼山コース)が楽なようです。下りもこのコースを利用するのが、安全で速いのではないでしょうか。 尾根までは、作業道を利用するためきつい登りはありません。焼山の頂上からは下って登り返しです。きつくはありませんが、馬の背になっていますので注意してください。
 ヤヒジロウは、懸念された雪庇の発達はなく、夏のコースを慎重に登れば楽です。むしろトラバースした方が危険かもしれません。ここから見る真昼岳は、白銀の衣をまとい青空に凛と聳えていました。今日は、行動開始が9時で、ここで11時15分になりましたので、引き返しました。真昼岳の西斜面は、風が吹いた時や冷え込んだ場合は、青く凍りますので、アイゼンを着けたほうが安全で楽でしょう。今日は、ピッケルが役に立ちました。
 ヤヒジロウのようすがわかりましので、次は真昼岳をめざします。下りは、南沢の尾根を利用しようかと思っています。
 *最初の投稿に地名の誤りがありましたので、訂正しました。太平山と焼山を、千鳥沢と権現沢を間違えていました。

2011年2月21日月曜日

真木林道情報


 今日はすばらしい天気でした。午前中は、堅雪でほとんどぬかることなく快適に歩けました。雪崩の跡のデブリが数箇所ありましたが、小さなものでした。今後の天気にもよりますが、2箇所これから全層雪崩が起きそうな枯れ沢があります。例年は雪崩ませんが、今年は、雪が多く溜まっていましたのでもしかすると雪崩れるかもしれません。6年ほど前の大雪に時には全層雪崩が起きています。前回は、道路標識は雪に埋もれていましたが、今日は出ていました。それだけ雪解けが進んだことになります。来月の初めには、小路又のトイレと登山口休憩所の雪下しをします。
 今日の大甲と曲甲は本当にきれいでした。紺碧の空に白銀の頂が聳え久しぶりに感動しました。特に大倉岩付近と七瀬林道との分岐点あたりが見所です。奥には、白銀の嶺、手前には真木渓谷の流れと落葉松の林、しばらく見とれていました。

堅雪渡り

 春の兆しの一つに堅雪がありあます。積雪に雨が降ったり、上の方が解けてザラメ状になった雪が、強い冷え込みで固まり、人が歩いても沈まなくなります。今日は、放射冷却で強い冷え込みとなりましたので、堅雪となりました。ほとんどぬかることなく快適に雪を渡って行けます。サクサクと心地よい音を聞きながら堅雪を渡ることができるようになれば、春も近いです。堅雪は、放射冷却で気温が下がったときになるため天気が良くなります。たっぷりと陽射しがあるため、お昼には解けてまたぬかるようになってしまいます。
 昭和50年以前は、この堅雪を利用して「肥運び」(堆肥運び)がされました。重い堆肥も堅雪の上では、橇で楽に運べるとこと目的地までまっすぐに最短距離で運べるためこの時期に行われました。「肥運び」は、農村の春の風物詩でした。雪の上では、反射で陽射しも強く黒く雪焼けになります。女性は、わらで作った「馬の面」という帽子をかぶり日焼けと雪目を防いでいました。
 堅雪となりましたので、山の巡回も楽になります。真木林道の様子を見てきます。堅雪になると、全層雪崩が始まります。注意が必要です。

2011年2月16日水曜日

赤倉林道から太平山

 今日は、予報に反し曇りの天気でしたが、気温は高く寒くは感じませんでした。雪は締まり、重くなってきました。小さな雪崩が所々にありましたが、全層雪崩はまだ起きていないようです。これから、気温が上がってくると全層雪崩の心配があります。
 赤倉林道の積雪は、平年よりも少し多めです。この分では、4月の末には開通するのではないでしょうか。北半球の高層天気図を見ますと、寒気の吹き出しがあまり南下していません。このままで推移すれば、強い冷え込みは放射冷却の場合で、平年よりも暖かい日が続く可能性があると思います。春が待ち遠しいです。
 真昼岳へのルートは、これからは沢は避けてください。雪崩の危険がありますので尾根を利用してください。特に午後や雨の後に、沢に入ると危険です。私は赤倉沢と門の股沢の間の尾根をよく利用します。今日、大平山まで登ってきました。次はこのルート使って、真昼岳を目指したいと思います。ヤセツルの雪庇が気になりますが、今月の末か来月初めには挑戦します。

2011年2月7日月曜日

真木林道情報

 2月6日、大雪で入山を控えていましたが、真木林道を巡回してきました。雪は2月の天気が良かったことで、沈んで締まっており例年どおりの量となっていました。このままの天気であれば、心配された雪解けは遅れることはないでしょう。4月下旬には、駐車場まで通行できると思います。
 昨日は、スノーシューではなくカンジキを着けて歩きました。ほとんどぬかることもラッセルもなく、暖かな日差しを受け、快適に楽しい山歩きを楽しみました。キブシの蕾が長くなり大きくなっていました。ブナの赤い芽も心なしか膨らんでいるように感じました。強く冷え込みましたので、霧氷が見られるかと思いましたが、残念ながら霧氷は着いていませんでした。
 小さな雪崩の跡が結構ありました。大雪がないかぎり、表層雪崩の可能性は低いと思いますが、これから暖かくなると全層雪崩が心配です。2月は暖かいとの予報ですので、雨の後は気をつけます。