2012年6月29日金曜日

真昼岳赤倉コース情報

 真昼山地はエゾハルゼミの季節が終わり、すっかり静かになりました。花も春の花から夏の花へと代る端境期にあたり、寂しい状態です。間もなく音動岳周辺では、クガイソウとイブキトラノオが咲き始めます。また、南峰ではヤマルリトラノオが咲きます。瑠璃色の清楚な花です。オサバグサと並んで真昼岳を代表する花です。
 南峰の花園、イングリッシュガーデンでは7月中旬頃から夏の花が咲き始め、7月下旬から8月上旬が見ごろとなります。真昼岳本山だけで帰る方もいますが、ぜひ南峰の花園まで足を延ばしてください。天上の花園が見られます。明日からは、麓ではラベンダー祭りが始まります。本州では、屈指の広さを誇るラベンダー園です。白いラベンダーも見られます。真昼岳の帰りにどうぞ立ち寄ってください。
 ブナ林の登山道を塞いでいた、先日の台風で倒れたブナを処理しました。

2012年6月26日火曜日

和賀岳・薬師岳花情報

小鷲倉から和賀岳

 6月25日薬師岳、和賀岳を巡回して来ました。6月の下旬でも谷間には、雪が残っています。春の花が終わり、夏の花が咲こうとしていますので、花が少ない時期です。ハクサンチドリが見頃となっています。ニッコウキスゲの蕾が大きくなって色づいて来ました。今年は、一昨年や去年のような花は期待できないかもしれませんが、例年並みの花を楽しめそうです。
 薬師岳の見ごろは、7月の10日から一週間、和賀岳の見ごろは7月の15日から一週間と想われます。薬師岳のイブキトラノオは、間もなく開花です。ニッコウキスゲが咲き始めると、真昼山地は夏を謳歌する花が咲き乱れます。
小杉山から和賀岳の間が、所々ササが濃くなっていますので足元に気を付けて登ってください。ハルゼミがめっきり少なくなって、山は静かになって来ました。いよいよ夏山の季節です。


左から秋田駒ケ岳、羽後朝日岳(朝日モッコ岳)、岩手山

2012年6月20日水曜日

甲コース情報

 6月19日、甲コースの倒木の処理をして来ました。今年は、大雪と4月の爆弾低気圧で多くの倒木が登山道をふさいでいましたが、太いブナの倒木を除いて歩けるように処理をしました。3本ほど太いブナが横たわっていますが、太すぎて処理できませんので乗り越えて通ってください。
 山ではハルゼミが少なくなり、間もなく静かな山となります。7月に入ると、ミンミンゼミが鳴き本格的な暑さが来ます。花も夏の花に代ろうとしていますので、少し寂しくなりました。イブキトラノオが咲く7月上旬頃から、真昼岳と薬師岳・和賀岳は夏の花が咲き乱れます。
 今年初めて、カジカガエルの鳴き声を聞きました。澄んだ綺麗な声で、耳に心地よく響きました。

2012年6月15日金曜日

真昼岳赤倉コース

真昼岳頂上からの横手盆地 払田の柵がひょっこりひょうたん島に見えます


 真昼山地は、青葉の美しい季節となりました。花も春の花が名残となり、夏の花へと代ろうとして少し花が寂しい状態ですが、間もなく華やかな夏の花が咲き始めます。真昼岳の頂上から見下ろす横手盆は、稲が順調に育ち緑の田園地帯となりました。
 6月に入ってからエゾハルゼミが泣き始めましたが、今が一番賑やかです。下旬になるとエゾハルゼミの季節は終わり、山は急に静かになります。しかし、7月に入るとミンミンゼミが泣き始め、山はまた賑やかになります。エゾハルゼミは、ブナが若葉から青葉に変るころから鳴き、耳にも心地よいのですが、ミンミンゼミはちょっと暑苦しく感じます。しかし、その頃は夕方になると、ヒグラシがカナカナと涼しげに鳴いてくれます。こちらの鳴き声は、耳に心地よく響きます。
 

2012年6月8日金曜日

黒森から風鞍情報

 6月7日、太田公民館の登山教室で七瀬林道口から風鞍までを歩いて来ました。風鞍・黒森コースは、和賀岳から真昼・女神への縦走路のエスケープルートや整備コースとして使われています。ブナのきれいなコースで、特に新緑や紅葉の時期がお勧めです。登山口は2箇所あり、黒森口は七瀬林道から左に別れた作業道を利用し、黒森の東の中腹にあります。もう一つが一昨年復活した七瀬林道口です。七瀬林道の峠から尾根沿いに黒森の肩を経由して、黒森口コースと合流し風鞍へ向かいます。
 昨日は、オサバグサが見頃で白い可憐な花を堪能できました。真昼山地は、秋田県のほかの山域では見ることが難しいヤマルリトラノオ、オサバグサ、イブキトラノオなどの花が見られます。
 私の真昼山地花の五卿は、次のとおりです。 ・羽後朝日岳:ハクサンイチゲとミヤマリンドウ(7月下旬から8月上旬) ・和賀岳:ニッコウキスゲ(7月下旬) ・薬師岳:ニッコウキスゲとイブキトラノオ(7月中旬) ・風鞍:オサバグサ(6月上旬) ・真昼岳(南峰):ヤマルリトラノオ(8月上旬)
 真昼山地は八幡平山系と栗駒山系に挟まれた地味な山ですが、東北の魅力がいっぱいで花の美しい山域です。

2012年6月6日水曜日

タケノコが旬

 真昼山地ではタケノコが最盛期となりました。秋田県や青森県では、孟宗竹がうまく育ちませんので、タケノコと言えばチシマザサ(ネマガリタケ)のタケノコです。山菜としての人気はトップで、毎年多くの人がレジャーを兼ねて山へ入ります。多くの人が山へ入るため、毎年遭難が起こります。今年も数件の遭難が起きています。
 私も昨日、20キロほどのタケノコを取って来ました。今年は大雪の影響で今が最盛期です。連日暑い日が続いていますので、例年と同じ頃に終わりそうですので採集期間が短いと思います。タケノコの林は、方向感覚が狂いやすいので注意してください。
 今日は、曇りの予報ですので金星の太陽面通過が観測できるでしょうか。この前の金環日食に使った観測用の眼鏡はとってあります。数日前は部分月食が見られました。今年は天体ショーのオンパレードです。

2012年6月4日月曜日

ボストン美術館展

 6月1日、東京国立博物館で開かれているボストン美術館展を鑑賞して来ました。展示されている作品を見ると、なぜ明治の初期にこのような国宝級の美術品が国外に流れて行ったのかつくづく考えさせられました。
 ここで初めて、曽我蕭白(そがしょうはく)の絵を見ることができました。圧倒的な迫力で見る者に迫って来ます。ただただ迫力です。墨の迫力、タッチの迫力、図柄の迫力、圧倒されるだけです。しばらく見とれていました。
 六本木の国立新美術館では、セザンヌ展が開かれていましたので、こちらも鑑賞して来ました。また、間もなく上野の東京都立美術館には、フェルメールの青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)が来ます。これも楽しみです。

甲コース情報

薬師分岐からの真昼岳(残雪が見えます)

 6月3日薬師岳から甲コースを巡回して来ました。登山道の雪はほぼ消え、名残程度の残雪があります。甲コースは薬師分岐から甲分岐までは、快適に歩けますが、甘露水からしじみ長根にかけては大雪による雪折れの枝や、4月の強風でブナの大木が倒れて道をふさいでいます。歩きにくい状態となっていますが、できるだけ早く処理をしますのでお待ちください。迷うようなことはありません。
 雪は消えましたので安心して歩けます。尾根では、ツバメオモトとシラネアオイが見ごろとなています。山の東斜面の谷筋にはまだ雪が見られ、今年の雪の多さが分かります。昨日は暑く、残雪を吹き上げる風が心地よい一日でした。