2011年11月15日火曜日

高層天気図の利用

日本の上空に零下30度以下の寒気が南下し始めました。零下30度は、平地でも雪が降る目安と言われています。冬の数日後の天気の変化や雪の降り方を予想するためには、北半球の高層天気図が役立ちます。私は、地上の天気図と北半球の500hPaの高層天気図を参考にしています。
 高層天気図を見ると、寒気の張りだしの様子が分かりますし、ジェット気流の影響を受けて寒気がどのように動くが予想できます。現在、ウラジオストックの上空には零下36度の寒気があり、北海道の上空に南下しそうです。またヒマラヤ付近の上空には零下39度の寒気があり、これが北海道の上空に来るかが心配です。西アジアの上空にも寒気が南下しています。
 注意して見ますと、ヒマラヤ山脈が壁となって寒気の南下を妨げているのが分かります。西アジアやヨーロッパの寒気は、ヒマラヤの北を回って日本の上空に来るように見えます。またシベリアの上空に直接寒気が南下することも見られます。
 天気を予想することは、観天望気と並んで天気図の利用が必要です。地上の天気図だけでなく高層天気図も非常に役立ちます。高層天気図を見るには、「天気図(気象庁発表)」で検索して見てください。日本の上空付近と北半球の高層天気図があります。また1週間の地上の予報図も見られます。

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