2011年2月21日月曜日

堅雪渡り

 春の兆しの一つに堅雪がありあます。積雪に雨が降ったり、上の方が解けてザラメ状になった雪が、強い冷え込みで固まり、人が歩いても沈まなくなります。今日は、放射冷却で強い冷え込みとなりましたので、堅雪となりました。ほとんどぬかることなく快適に雪を渡って行けます。サクサクと心地よい音を聞きながら堅雪を渡ることができるようになれば、春も近いです。堅雪は、放射冷却で気温が下がったときになるため天気が良くなります。たっぷりと陽射しがあるため、お昼には解けてまたぬかるようになってしまいます。
 昭和50年以前は、この堅雪を利用して「肥運び」(堆肥運び)がされました。重い堆肥も堅雪の上では、橇で楽に運べるとこと目的地までまっすぐに最短距離で運べるためこの時期に行われました。「肥運び」は、農村の春の風物詩でした。雪の上では、反射で陽射しも強く黒く雪焼けになります。女性は、わらで作った「馬の面」という帽子をかぶり日焼けと雪目を防いでいました。
 堅雪となりましたので、山の巡回も楽になります。真木林道の様子を見てきます。堅雪になると、全層雪崩が始まります。注意が必要です。

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